超高齢社会における終活の課題と寺院の新たな役割
日本では、65歳以上の人口が総人口の約30%を占める超高齢社会が進行しており、相続、遺言、認知症対策、お墓、介護など、終活に関する悩みは多様化の一途をたどっています。しかしながら、「何から手をつければ良いのか分からない」「いきなり専門家へ相談するには心理的なハードルが高い」と感じる方も少なくありません。このような状況において、地域に根差した相談拠点の必要性が高まっています。
この社会的な課題に対応するため、行政書士による家族会議支援サービス「家族未来会議®」を提供する株式会社いきると、墓地の販売やお寺の窓口運営を手掛ける株式会社彩プロダクツは協業し、新たな終活支援モデルを構築しました。2026年8月より、東京都、神奈川県、埼玉県の5つの寺院において、終活や相続について1年間・月1回学ぶ連続セミナー「わが家の終活 年間計画」が開始されます。
本セミナーは、株式会社いきるが企画・運営を担い、寺院との広範なネットワークを持つ株式会社彩プロダクツの協力のもと、地域のお寺を誰もが気軽に相談できる終活および家族会議の相談拠点として活用する取り組みです。これにより、地域住民が終活に関する知識を深め、将来にわたる備えを具体的に検討できる機会が提供されます。
「わが家の終活 年間計画」の概要
「わが家の終活 年間計画」は、「終活、何から始める?」「家族といつ、何を話す?」といった多くの人々が抱く疑問に応えることを目的とした初心者向けの講座です。相続、遺言、認知症対策、相続税、介護、お墓など、多岐にわたるテーマについて、地域で活動する行政書士が毎月分かりやすく解説します。
本セミナーは参加費無料で、年間を通して継続的に学ぶことはもちろん、個々の興味に応じ特定のテーマのみに参加することも可能です。各講座の後半には、お茶とお菓子を囲みながら参加者同士や行政書士が気軽に意見交換できる交流会が設けられます。これにより、小さな疑問も話しやすい、地域に開かれた終活の場が提供されることを目指しています。
また、寺院においても、檀家や墓地契約者・検討者から相続や終活に関する相談を受ける機会が増加している一方で、専門知識を有する人材や継続的な対応体制の整備が課題となっていました。本取り組みは、相談者と寺院双方の課題解決に貢献することが期待されています。
開催寺院と担当行政書士
本セミナーは、以下の5つの寺院で実施され、各寺院の近隣で活動する行政書士が講師を務めます。

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瑞泉山 祥雲寺(東京都渋谷区広尾)
- 担当:行政書士宮城事務所 行政書士 宮城友也
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常照寺(神奈川県横浜市南区南太田)
- 担当:土田あきら行政書士事務所 行政書士 土田章
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池上本門寺(東京都大田区池上)
- 担当:行政書士法人mijika 行政書士 木村真由美
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本仙寺(埼玉県朝霞市)
- 担当:片倉淳平行政書士事務所 行政書士 片倉淳平
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大教寺(東京都世田谷区池尻)
- 担当:おうら行政書士事務所 行政書士 尾浦正明
セミナーの年間計画
【名称】 わが家の終活 年間計画
【開催日】 各寺院で月1回開催(年間12回)
※開催日は寺院ごとに異なります。詳細は、株式会社いきるへお問い合わせください。
【開催時間】 各回 約90分
【参加費】 無料
【内容】
| 開催月 | テーマ |
|---|---|
| 2026年 8月 | 第1回:何から始める? はじめての終活・相続 |
| 2026年 9月 | 第2回:おひとり様・おふたり様対策 ①遺言書 |
| 2026年 10月 | 第3回:いくらあれば安心?老後のお金 |
| 2026年 11月 | 第4回:次世代にどう引き継ぐ?実家・不動産 |
| 2026年 12月 | 第5回:おひとり様・おふたり様対策② 認知症対策 |
| 2027年 1月 | 第6回:うちはかかる?どう準備する?相続税 |
| 2027年 2月 | 第7回:いざという時のために! 介護と施設入居 |
| 2027年 3月 | 第8回:これからどうなる?葬儀、お墓、樹木葬 |
| 2027年 4月 | 第9回:備えはできている?お金と保険 |
| 2027年 5月 | 第10回:負動産をどうする? 田舎の山林や別荘地、共有の土地 |
| 2027年 6月 | 第11回:今からできる準備を!認知症対策・死後事務委任 |
| 2027年 7月 | 第12回:書いておきたい!エンディングノート・遺言書 |
(内容は予告無く変更になる場合があります)
各回のセミナーでは、テーマに応じた専門的な知見が提供されます。例えば、第2回テーマ「おひとり様・おふたり様対策 ①遺言書」では、遺言書の基本的な役割や種類について解説がなされるでしょう。遺言書は、自身の財産をどのように承継させたいかを明確にする重要な手段であり、特に単身者や夫婦のみの世帯においては、意図しない相続トラブルを避けるためにその作成が推奨されています。また、第5回テーマ「おひとり様・おふたり様対策② 認知症対策」では、認知症になった際の財産管理や意思決定に関する対策、例えば任意後見制度や家族信託といった制度の活用について学ぶ機会が提供されると推測されます。これらの対策は、本人の尊厳を守りつつ、家族の負担を軽減するために極めて重要です。
第6回テーマ「うちはかかる?どう準備する?相続税」では、相続税の基本的な仕組みや計算方法、そして節税対策の可能性について行政書士が分かりやすく解説するでしょう。相続税は複雑な制度であり、事前の準備が不足していると、予期せぬ税負担が生じる可能性があります。第7回テーマ「いざという時のために! 介護と施設入居」では、高齢者介護の現状と、介護サービスの種類、施設入居を検討する際のポイントなどが網羅されると考えられます。介護は多くの家庭にとって現実的な課題であり、その準備は終活の重要な要素です。
さらに、第8回テーマ「これからどうなる?葬儀、お墓、樹木葬」では、葬儀の形式や費用、多様化するお墓の選択肢、特に樹木葬のような新しい供養の形についても具体的な情報が提供されるでしょう。終末期医療や葬送に関する自身の希望を明確にすることは、残された家族の負担を軽減し、本人の意思を尊重するために不可欠です。第10回テーマ「負動産をどうする? 田舎の山林や別荘地、共有の土地」では、いわゆる「負動産」が引き起こす問題とその解決策について焦点を当てるでしょう。これは、現代の相続において多くの人が直面する可能性のある、実用的な課題への対応策を提供します。
セミナー終了後には、お茶とお菓子を囲んだ交流・質問タイムが設けられ、参加者からの具体的な疑問を行政書士に直接質問できる機会が提供されます。

セミナー開催の背景と今後の展望
株式会社いきるは、行政書士が司会進行役として家族会議を支援するサービス「家族未来会議®」を通じて、家族が将来について話し合うきっかけづくりを推進してきました。このサービスは、介護、相続、実家の取り扱い、お墓など、家族が安心して未来について話し合える社会の実現を目指しています。
一方、株式会社彩プロダクツは、全国の寺院と連携し、樹木葬墓地の企画・販売、寺院窓口の運営を行っています。同社は、寺院が地域住民にとって身近な存在であり、終活に関する相談を受ける機会が増加している現状を認識しています。しかし、寺院側には専門的な相談に継続的に対応できる体制を構築することが課題となっていました。
このような背景のもと、お寺、行政書士、終活支援事業者が連携することで、地域住民が気軽に終活を学び、必要なときには専門家へ相談できる「地域連携による新しい終活支援モデル」の構築が目指されています。この連携により、終活に関する情報提供と相談支援が一体的に行われることで、高齢者とその家族が安心して未来を計画できる環境が提供されることが期待されます。
今後は、より多くの寺院や行政書士との連携を深めながら、この支援モデルを全国へと展開し、地域に根差した終活支援ネットワークの構築が図られる方針です。
株式会社いきる 代表 柴田駿氏のコメント

株式会社いきる代表の柴田駿氏は、本取り組みについて次のようにコメントしています。
「私たちは、お寺という地域に根差した場所で行政書士が継続的に学びの機会を提供することで、『家族会議をもっと身近に、終活をもっと前向きに』考えられる社会をつくっていきたいと考えています。この取り組みが、ご本人だけでなく、ご家族が未来について話し合うきっかけになることを願っています。」
このコメントは、終活が個人の問題だけでなく、家族全体で取り組むべき課題であるという視点と、そのためのサポート体制を地域社会の中で構築していくことの重要性を示唆しています。
企業情報
株式会社いきる
行政書士が司会進行役として家族会議を支援するサービス「家族未来会議®」を個人向け、法人向けに提供しています。家族が介護・相続・実家の取り扱い・お墓などについて、安心して話し合える社会を目指しています。
企業ページ:
株式会社彩プロダクツ
全国の寺院と連携し、墓地・樹木葬の企画・販売、寺院窓口の運営を行っています。寺院と地域住民をつなぐ役割を担い、安心して相談できる環境づくりを支援しています。
企業ページ:
本件に関するお問い合わせ先
株式会社いきる
住所:東京都世田谷区用賀4-9-12 BIZcomfort用賀
ホームページ:
メールアドレス:info@ikiru-life.jp
本取り組みにご関心をお持ちの事業者様、または取材・情報交換をご希望の方は、上記連絡先までお問い合わせください。



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