50歳以上の終活・葬儀に関する意識調査:行動と意識のギャップ、そして多様化する選択肢
SBIいきいき少額短期保険株式会社は、全国の50歳以上の男女1,012名を対象に「終活・葬儀」に関するアンケート調査(2025年度)を実施し、その結果を公表しました。この調査は終活に関するものでは5回目、葬儀に関するものでは3回目となり、現代社会における終活および葬儀に対する人々の意識と実態を多角的に捉えることを目的としています。
調査結果の概要
今回の調査により、終活の必要性を認識している人々は約8割に達する一方で、実際に終活に取り組んでいるのはそのうちの約3分の1に留まるという、意識と行動の間に顕著なギャップが存在することが明らかになりました。終活への取り組みの背景には、「万が一の際に家族に迷惑をかけたくない」という、家族への配慮が強く反映されています。
また、自身の葬儀に希望する費用は、実際に執り行われた葬儀費用と比較して低い水準を望む傾向が見られました。葬儀の形式や葬送方法においても、より簡素で多様な選択肢を求める声が高まっていることが示唆されています。これらの結果は、現代における終活および葬儀に対する価値観の変化を明確に示しており、自身の将来や家族との関係性を見つめ直す重要な機会を提供しています。
終活に関する調査結果の詳細
終活の必要性認識と行動のギャップ
調査結果によると、約8割の人が終活の必要性を認識しているにもかかわらず、実際に具体的な行動に移しているのは、そのうちのわずか3人に1人という実態が浮き彫りになりました。この数値は、終活が重要であるという意識が広く浸透している一方で、それを実際の行動へと結びつけることには何らかの障壁が存在することを示唆しています。
このギャップが生じる背景には、終活というテーマが持つ心理的な負担や、何から手をつけて良いか分からないといった戸惑い、あるいは日々の忙しさの中で優先順位が上がりにくいといった要因が考えられます。意識は高くとも、具体的な行動への移行には、心理的・時間的なハードルが存在すると推察されます。
終活に取り組むきっかけ
終活に取り組むきっかけとして最も多く挙げられたのは、「万が一のときに家族に迷惑をかけたくないから」で79.8%でした。次いで、「身の回りのことを整理しておきたいから」が71.3%となっています。これらの結果から、終活は個人の自己実現や自己満足のためだけではなく、むしろ「家族への配慮」という側面が非常に強いことが読み取れます。自身の死後、残された家族が困らないように、また精神的・物理的な負担を軽減したいという深い思いが、終活の原動力となっているといえるでしょう。この動機は、終活の具体的な内容、特に物の整理や財産の管理といった項目に大きく影響していると考えられます。
「物の整理・片付け」の重要性
終活において「すでに取り組んでいること」と「心配・気になっていること」の両方で第1位となったのは、「物の整理・片付け」でした。終活実施者の84.4%が既に着手しており、未実施者の78.8%が不安を感じていることから、「終活=片付け」という認識が社会に広く定着していることが明らかになりました。これは、終活の入り口として、身の回りの物理的な整理が最も身近で具体的な行動として捉えられていることを示しています。
物の整理は、単に物理的な空間を清掃するだけでなく、自身の人生を振り返り、過去と向き合う精神的な作業でもあります。この過程を通じて、人々は自身の価値観を再確認し、残りの人生をどのように生きたいかを考えるきっかけを得ているのかもしれません。
片付けの実態
実際に「物の整理・片付け」に取り組んだ人のうち、約7割が「自分一人でおこなった」と回答しており、専門業者に依頼するケースはわずか1.3%と少数派でした。この結果は、終活の片付けが、特別な準備を必要とする大規模なプロジェクトとしてではなく、むしろ日常生活の延長として、個人のペースで進められている実態を示しています。
多くの人が「体力と気力があるうちに」「日常的に少しずつ」進めていると回答しており、これは終活が、ある日突然始めるものではなく、日々の生活の中で意識的に取り組むべき習慣として捉えられていることを示唆しています。専門業者への依頼が少ないことは、費用の問題や、個人的な物品の整理を他人に任せることへの抵抗感なども影響している可能性があります。

葬儀に関する調査結果の詳細
葬儀費用のギャップ
ご自身または配偶者・パートナーが喪主として執り行った葬儀費用は、「51~100万円」が22.9%で最多となり、次いで「101~150万円」が21.8%となりました。この結果から、100万円程度の備えがあれば、多くのケースで安心できる水準であることがうかがえます。
一方で、自分自身の葬儀に希望する費用については、「100万円以下」を希望する人が8割を超えており、実際に経験した葬儀費用よりも低い水準を望む人が多数派となっています。このことから、「経験した葬儀費用」と「自分が望む葬儀費用」との間には、意識のギャップが存在することが明らかになりました。これは、経済的な負担を軽減したいという現代の傾向や、より簡素な葬儀を望む価値観の表れであると考えられます。
葬儀形式の変化
実際に執り行われた葬儀の形式では、「一般葬」が53.9%、「家族葬」が42.6%と、現時点では一般葬が多数派を占めています。しかし、自身が希望する葬儀の形式では、「家族葬」が53.4%で最多となり、「一般葬」の10.2%を大きく上回りました。この結果は、葬儀に対する人々の価値観が「多くの人を呼ぶ場」から、「身近な人だけで行う場」へとシフトしていることを明確に示唆しています。
家族葬への関心の高まりは、故人とのより親密な別れを望む声や、形式にとらわれず、心のこもった見送りを重視する傾向を反映しているといえるでしょう。また、参列者への配慮や準備の手間を軽減したいという現実的な理由も背景にあると推測されます。
葬送方法の多様化
葬送方法についても同様の変化が見られます。実際の葬送では「先祖代々のお墓」が72.9%で最多であるのに対し、自身の希望では、「先祖代々のお墓」は38.3%と4割程度に減少し、全体の半数以上が樹木葬、納骨堂、合祀墓、海洋葬といった「新しい葬送」を希望しています。
このデータは、伝統的な「お墓」という概念から離れ、より個人的な価値観や環境への配慮に基づいた多様な選択肢が求められている現状を示しています。葬送の形式は、簡素化、個別化、そして多様化が進んでおり、個々人のライフスタイルや考え方を反映した選択が重視される時代へと移行していることが読み取れます。
調査結果のまとめと考察
今回の調査結果からは、終活および葬儀に関する現代の意識と実態が多角的に示されました。
まず、終活においては、その必要性が広く認識されているにもかかわらず、実際の行動にはギャップが存在します。このギャップを埋めるためには、具体的な行動を促す情報提供や、心理的ハードルを下げるためのサポートが重要であるといえるでしょう。また、終活の動機が「家族への配慮」にあることから、家族間で終活について話し合う機会を設けることが、行動を後押しする鍵となるでしょう。
葬儀に関しては、費用、形式、葬送方法のいずれにおいても、簡素化、個別化、多様化への強い志向が見受けられます。これは、画一的な葬儀ではなく、故人や遺族の意向をより反映したパーソナルな見送りを求める時代の流れを反映していると考えられます。特に、家族葬や新しい葬送方法への関心の高まりは、伝統的な価値観からの変化を示しており、今後の葬儀業界においても多様なニーズに応える柔軟なサービス提供が求められることでしょう。
自身の将来や大切な人のためにも、もしものことが起こったときに備え、事前に家族やパートナーと希望を話し合い、心の準備をすることは非常に重要です。この調査結果が、多くの方々にとって終活や葬儀について考えるきっかけとなることを期待します。
アンケート調査の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | “終活・葬儀”に関するアンケート調査 |
| 調査期間 | 2026年2月20日~ 2月27日 |
| 調査対象 | 全国の50歳以上の男女 |
| 調査方法 | インターネットリサーチ |
| 有効回答数 | 1,012名 |
| 実施会社 | 株式会社ジャストシステム |
※本調査結果の百分率表示は小数点第2位で四捨五入を行っているため、合計しても100%にならない場合があります。
会社概要
SBIいきいき少額短期保険株式会社は、東証グロース市場上場「SBIインシュアランスグループ(株)」のグループ会社です。「シンプルでわかりやすく」「保険料は手ごろに」という顧客の声に応える保険商品を開発・提供しています。死亡保険、医療保険、介護保険はシニア層を中心に支持されており、いきいきとした毎日を送れるよう保険商品を通じて安心とやすらぎを提供し、顧客一人ひとりのより良い人生を応援しています。


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