日本とハワイ、双方を大切にする新たな供養の選択肢
ハワイは、多くの日本人にとって特別な場所です。結婚式を挙げた思い出の地、家族旅行で何度も訪れた場所、あるいは人生の大切な節目を刻んだ場所として、心の中に深く刻まれている方も少なくありません。そのような方々の中には、「いつかハワイで眠りたい」「大好きだった家族をハワイにも眠らせてあげたい」という願いを抱くケースが見受けられます。
一方で、先祖代々のお墓や家族のお墓といった日本でのつながりを大切にしたいという想いも強く存在します。このような背景から、「日本かハワイか」という二者択一ではなく、「日本のお墓も、愛したハワイも」という双方を尊重する供養の選択肢が求められています。
米国テキサス州ヒューストンに本社を置くNorthStar Memorial Group LLCは、同社日本統括ディレクター花水恵美氏が日本語窓口を務めるハワイ永久管理霊園「バレー・オブ・ザ・テンプルズ」において、この度ガーデン散骨の価格改定を行い、1,060ドルから提供することを発表しました。これを機に、ハワイで希少な「ガーデン散骨」という供養の選択肢が、日本の方々へ広く提案されています。

ハワイで希少な「ガーデン散骨」の魅力
ハワイでの散骨と聞くと、多くの人がまず海洋散骨を思い浮かべるでしょう。しかし、「バレー・オブ・ザ・テンプルズ」では、海ではなくハワイの大自然に囲まれた霊園のガーデンへ遺灰を撒き、自然へ還す「ガーデン散骨」という、もう一つの選択肢を提供しています。
海洋散骨との違い
ガーデン散骨は、海洋散骨とはいくつかの点で異なります。
-
場所の特性: 海洋散骨が海を故人が還る場所とするのに対し、ガーデン散骨はハワイの大地、自然そのものを故人が還る場所と捉えます。霊園内に設けられた専用ガーデンで執り行われます。
-
アクセシビリティ: 海洋散骨では船で沖へ出る必要がありますが、ガーデン散骨では船に乗る必要がありません。この特性は、船が苦手な方や、高齢の家族と一緒に故人を送りたいと考える方にとって大きな利点となります。
-
自然との一体感: ハワイの海だけでなく、大地や豊かな自然そのものに深い愛着を持つ方にとって、ガーデン散骨はより直接的に自然へ還る供養の形と言えるでしょう。

遺灰の一部を分骨する選択肢
ガーデン散骨のもう一つの重要な特徴は、遺灰のすべてをハワイへ移す必要がないという点です。日本にお墓がない方がすべての遺灰を散骨するケースもあれば、日本のお墓へ納骨しながら、その一部を故人が愛したハワイへ持参して散骨することも可能です。これにより、「日本のお墓も大切にしたい。でも、大好きだったハワイにも眠らせてあげたい」という双方の願いを叶えることができます。
実際に、日本から相談したある男性は、亡くなった奥様がハワイ好きだったことから、遺灰のごく一部を鹿児島からハワイへ持参し、散骨を行いました。これは、日本のお墓はそのままに、故人が愛したハワイにもその人生の一部を残す、という供養の具体例です。故人や家族の想いに合わせて供養する場所を柔軟に選べる点は、現代の多様なニーズに応える重要な要素と言えるでしょう。
ガーデン散骨の実施概要と申し込み方法
「バレー・オブ・ザ・テンプルズ」で提供されるガーデン散骨は、遺灰を霊園内の専用ガーデンへ撒く形式で執り行われます。墓石や墓所を所有するのではなく、ハワイの自然そのものを故人が還る場所と考える供養です。
費用と詳細
ガーデン散骨は1,060ドルから利用が可能です(2026年9月現在)。価格は変更される可能性があるため、最新の情報は直接問い合わせることを推奨します。
具体的な概要は以下の通りです。
-
エリア: ハワイ平等院(Byodo-In temple)裏手
- ※京都宇治にある平等院の別院ではありません。
-
住所: 47-200 Kahekili Hwy Kaneohe, HI 96744
-
場所: バレー・オブ・ザ・テンプルズ永久管理霊園内
-
ガーデン散骨: 約1,060ドル~
-
メモリアルプレート: 約2,400ドル(別途申し込み可)
-
日本語相談: 可能
-
オンライン相談: 可能
-
生前申込: 可能
-
日本からの事前申し込み: 可能
-
遺灰の一部のみの散骨: 可能
日本から事前にLINEやZoomなどを利用して相談し、申し込みを済ませてからハワイを訪れることも可能です。これにより、渡航前に手続きを完了させ、現地では故人を偲ぶことに集中できるでしょう。
関連ホームページ:https://jp.eternalresorts.com/news/scatteringgarden/
「散骨したら何も残らない」という懸念への対応:メモリアルプレート
自然へ還る供養の形に魅力を感じる一方で、「散骨してしまったら、手を合わせる場所がなくなってしまうのではないか」という懸念を抱く方も少なくありません。このような声に応えるため、「バレー・オブ・ザ・テンプルズ」では、ガーデン散骨とあわせて「Wall of Remembrance(想いをつなぐメモリアルウォール)」の利用も提案しています。

メモリアルウォールは、故人の名前や家族からのメッセージを刻むことができる場所です。これにより、遺灰は自然の中へ還しながらも、故人の名前と想いはハワイに残すという供養の形を選択できます。ガーデン散骨とメモリアルウォールを組み合わせることで、目に見える形で故人を偲ぶ場所を確保しつつ、自然への回帰という願いも叶えることが可能になります。
メモリアルプレートの例



これらのメモリアルプレートは、故人への想いを形に残し、家族がいつでも故人を偲ぶことができる場所を提供します。
ハワイ州法に支えられた永久管理の安心感
「バレー・オブ・ザ・テンプルズ」は、ハワイ州法 Chapter441(Cemetery and Funeral Trusts)に基づく永久管理霊園です。これは、長期にわたり安心して利用できる環境が整えられていることを意味します。
購入時に積み立てられる永続管理基金によって維持管理が行われるため、年間管理費や墓守を必要としません。この制度は、霊園の永続的な美観と機能性を保証し、利用する家族に将来にわたる安心を提供します。ハワイという異国の地で供養を検討する際、このような法的な基盤に裏打ちされた管理体制は、非常に重要な判断基準となるでしょう。

故人や家族に寄り添う、多様な供養の選択肢
ハワイでの供養は、海洋散骨だけにとどまりません。海へ還る、大地へ還る、日本のお墓にも眠りながら愛したハワイにも一部を残す、そして名前を刻んだメモリアルを残すなど、供養の方法は多岐にわたります。これらの選択肢を一つに決めるのではなく、故人の人生や家族の想いに合わせて自由に組み合わせることが可能です。
「バレー・オブ・ザ・テンプルズ」では、墓地、納骨堂、ガーデン散骨、メモリアルプレートといった多様な選択肢を通じて、一人ひとりに合ったハワイでの供養を提案しています。

日本統括ディレクターの花水恵美氏は、次のように述べています。
「日本の方から『ハワイで散骨したい』とご相談いただくと、海洋散骨をイメージされている方が多いと思います。しかし、私たちの霊園には、自然の中で大地へ還っていただくガーデン散骨という選択肢があります。すべての遺灰をハワイへ持ってくる必要もありません。日本にお墓がある方が、故人が大好きだったハワイにも少しだけ残してあげたい、と一部を持ってこられることもあります。お墓を持つ、散骨する、日本に残す、ハワイに残す。どれか一つが正解なのではなく、その方やご家族にとって一番心地よい送り方を一緒に考えていただけたらと思っています。」
このコメントは、供養のあり方が多様化する現代において、固定観念にとらわれず、故人と家族の心に寄り添う最適な形を見つけることの重要性を示唆しています。ハワイでの供養が、故人への最後の贈りものとして、また残された家族の心の拠り所として、新たな意味を持つことでしょう。


コメント